VOC濃縮燃焼処理装置
VOC濃縮燃焼処理装置は、希薄な有機溶剤を濃縮させる事により、燃焼処理の風量を減少させ、設備、燃費を大幅に削減できる効果的かつ経済的なシステムです。
濃度が低く、大風量の排気に利用されるのが一般的ですが、燃焼装置の風量を可変させることにより、 低濃度~中濃度(特に一時的に濃度が変動する場合)でも、安定した低燃費を実現しました。
排ガス中に含まれる溶剤成分はゼオライト等により5~15倍(可変)に濃縮され、触媒式脱臭ユニット (もしくは直燃式脱臭ユニット)により処理されます。このとき脱臭ユニットは、濃縮された濃度を検出し、常に最適な燃料消費となるように風量を制御します。
濃度が低く、大風量の排気に利用されるのが一般的ですが、燃焼装置の風量を可変させることにより、 低濃度~中濃度(特に一時的に濃度が変動する場合)でも、安定した低燃費を実現しました。
排ガス中に含まれる溶剤成分はゼオライト等により5~15倍(可変)に濃縮され、触媒式脱臭ユニット (もしくは直燃式脱臭ユニット)により処理されます。このとき脱臭ユニットは、濃縮された濃度を検出し、常に最適な燃料消費となるように風量を制御します。
▼濃縮燃焼装置の特徴 |
---|
|
触媒式脱臭ユニット
有機溶剤の処理を行うユニットです。ユニット内部では有機溶剤を含む処理ガスは300~350℃程度まで予熱されます。
予熱された処理ガスは触媒を通過させることにより酸化(還元)反応を起こし処理されます。
有機溶剤は酸化(還元)反応することで、ある程度の発熱をします。
この発熱を利用するため脱臭ユニットの前後には熱交換器が設置されています。
ある程度の有機溶剤の濃度があれば、熱交換器により処理可能な温度まで予熱することが可能です。(自然状態)
予熱された処理ガスは触媒を通過させることにより酸化(還元)反応を起こし処理されます。
有機溶剤は酸化(還元)反応することで、ある程度の発熱をします。
この発熱を利用するため脱臭ユニットの前後には熱交換器が設置されています。
ある程度の有機溶剤の濃度があれば、熱交換器により処理可能な温度まで予熱することが可能です。(自然状態)
▼触媒脱臭ユニットの特徴 |
---|
|
直燃式脱臭ユニット
有機溶剤の処理を行うユニットで、触媒式脱臭ユニットと同様に燃焼処理を行います。
装置内では750~800℃程度の高温により有機溶剤を燃焼処理します。
装置内では750~800℃程度の高温により有機溶剤を燃焼処理します。
▼直燃式脱臭ユニットの特徴 |
---|
|
直燃式と触媒式の選択基準
直燃式は介在するものが無いためどんなガスでも処理可能ですが、処理温度が高いため、装置の耐久性と燃費の面で若干劣ります。
触媒式は、処理するのに触媒を用い低温で処理するため、燃費の面で優れています。
また低温での運転のため比較的装置の経年劣化も少ないと言われています。
(但し触媒はその処理能力が処理時間とともに低下します。
処理能力の低下した触媒は数回ならば再生し、処理能力を戻すことが出来ます。)
また触媒には一般的にその処理能力を落としてしまう物質があります。
例)シリコン化合物、有機リン化合物、ハロゲン化合物など(触媒毒と言います。)
これら触媒毒が処理ガスに含まれている場合は、触媒の処理能力を短時間に低下させてしまうため、触媒式が使用できない場合があります(濃度、諸条件により使用可能な場合もあります。)
(どちらにしても原ガスを調査し、より的確な装置を選択することが重要です。)
当社では、現状排ガスの調査、分析を行い、お客様に最適かつ最良な処理方法、さらにはランニングコストを軽減するシステムなどをご提案致します。
触媒式は、処理するのに触媒を用い低温で処理するため、燃費の面で優れています。
また低温での運転のため比較的装置の経年劣化も少ないと言われています。
(但し触媒はその処理能力が処理時間とともに低下します。
処理能力の低下した触媒は数回ならば再生し、処理能力を戻すことが出来ます。)
また触媒には一般的にその処理能力を落としてしまう物質があります。
例)シリコン化合物、有機リン化合物、ハロゲン化合物など(触媒毒と言います。)
これら触媒毒が処理ガスに含まれている場合は、触媒の処理能力を短時間に低下させてしまうため、触媒式が使用できない場合があります(濃度、諸条件により使用可能な場合もあります。)
(どちらにしても原ガスを調査し、より的確な装置を選択することが重要です。)
当社では、現状排ガスの調査、分析を行い、お客様に最適かつ最良な処理方法、さらにはランニングコストを軽減するシステムなどをご提案致します。
蓄熱式脱臭装置(RTO)
蓄熱式脱臭装置(RTO)は蓄熱材による熱交換によって熱効率95%という高い熱回収率が得られる、経済的な脱臭装置です。
処理ガスに含まれる有機物が酸化分解され、酸化熱が発生すると、酸化熱相当分の燃料が節約されます。これにより、L.E.L(爆発下限界濃度)の3%程度で消費熱量をほとんど使用せず運転でき、トルエン換算で約1,000ppm以下の中・低濃度の排ガスを経済的に処理することができます。
装置は多室に分解され、特殊な回転弁によって連続的に排ガスを上昇流と下降流に切り替えます。
上部では加熱器により、820℃に温度制御され、排ガスは蓄熱材から熱を得て上昇しながら昇温し、次に蓄熱材に熱を与えながら下降、冷却されて排気されます。有機物は上層部の高温部で酸化分解され、無害化されます。
上昇流から下降流に切り替わる時、下部に滞留している未処理の有機物が浄化ガスに混入しないように、清浄ガスでパージするようになっています。
処理ガスに含まれる有機物が酸化分解され、酸化熱が発生すると、酸化熱相当分の燃料が節約されます。これにより、L.E.L(爆発下限界濃度)の3%程度で消費熱量をほとんど使用せず運転でき、トルエン換算で約1,000ppm以下の中・低濃度の排ガスを経済的に処理することができます。
装置は多室に分解され、特殊な回転弁によって連続的に排ガスを上昇流と下降流に切り替えます。
上部では加熱器により、820℃に温度制御され、排ガスは蓄熱材から熱を得て上昇しながら昇温し、次に蓄熱材に熱を与えながら下降、冷却されて排気されます。有機物は上層部の高温部で酸化分解され、無害化されます。
上昇流から下降流に切り替わる時、下部に滞留している未処理の有機物が浄化ガスに混入しないように、清浄ガスでパージするようになっています。
▼蓄熱式脱臭装置 仕様
装置型式別 | 処理風量 | 外形寸法 | 重量 | ||
---|---|---|---|---|---|
(Nm3/min) | 幅(m) | 長さ(m) | 高さ(m) | (t) | |
KSH-100 | 100 | 3.0 | 2.5 | 6.0 | 18.0 |
KSH-200 | 200 | 4.0 | 2.5 | 7.5 | 24.0 |
KSH-500 | 500 | 5.3 | 4.5 | 8.5 | 44.0 |
KSH-800 | 800 | 6.4 | 6.4 | 9.0 | 62.0 |
VOC規制
VOC規制についての詳しい内容は、こちらのページでご確認ください。